YUASA M&B

ホスピタルソリューション会

平成23年度会議開催報告ホスピタルソリューション会

平成23年度 第41回実務グループ会議

平成23年2月17日(木) 関西電力ビル4階において、第411回M&B ホスピタル・ソリューション会が開催されました。参加企業は19社でした。

第一部 定例会

第1部定例会では、多山会長(㈱エネゲート 取締役社長)および松田事務局長(ユアサM&B㈱ 取締役社長)の挨拶の後、会の取り組み現況などの報告がありました。
多山会長は、「健康管理は会社にとっても非常に重要なことであり、会社も個人も健康管理に留意する必要がある」と述べられました。
松田事務局長は、「財界セミナーに参加し、女性役員、外国人役員の必要性を改めて感じた」ことを述べました。


多山会長

松田事務局長
「大阪府私立病院協同組合」からのご報告
事務局長 吉井 文雄様

吉井様からの協同組合における事業内容について説明がありました。

日本の病院数の多さや3割負担への改定から生じた中・小病院の収益減少など、医療現場における様々な問題について述べられました。

それらは直接我々が医療にかかることでもあり、今後とも健康を守るためにも医療の現場が健全な経営ができるように取り組んでほしいと思います。

第二部 講演会

財団法人田附興風会医学研究所 北野病院
研究所副所長・腎臓内科部長 武曾 惠理先生
~「女性医師のキャリア形成・維持・向上を目指して」~

武曾先生は、北野病院で腎臓内科部長をされている他、NPO法人「女性医師のキャリア形成・維持・向上をめざす会(ejnet)」の理事を兼任されるなど、色々な方面でマルチに活躍されています。

初めに、北野病院と中国の上海にある華山病院との「共同医療研究プロジェクト」について説明がありました。

このプロジェクトは、両病院による協同診療が上海在住の日本人が抱える生活習慣病等の健康満足度向上および病気の進展予防にどのように働くのかを産学一体となって研究されているということです。

講演テーマでは、医療現場の実情を踏まえながら女性医師が抱えるキャリア形成・維持問題について説明されました。

当直・夜勤や研究活動など医師特有の就労体系は、女性医師の育児・介護との両立が困難であると言われています。
そこで武曾先生は様々なアンケート調査に基づいて各科別の復帰プロジェクトや短時間正職員制度の設立などの活動をされました。 

その結果、北野病院は医師が働きやすい病院として認証評価を受け、女性医師や看護師が増加し、サービスの向上へと繋がったそうです。

しかし最も大事なことは女性自身がキャリア形成を維持するための志を高く持つことだと武曾先生は考えられているそうです。

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平成23年度総会

平成23年6月1日(水)関電会館においてM&Bホスピタル・ソリューション会が開催されました。参加企業は14社でした。

第一部 平成23年度総会

多山会長(エネゲート 取締役社長)および松田事務局長(ユアサM&B㈱ 取締役社長)の挨拶よりはじまりました。
多山会長は「東日本大震災によって産業や生活スタイルが大きく変化している。その復興は長いテーマであるが、この会で何か支援できればと考えている。また、私たちは日本経済のため震災に負けずしっかり生産活動していく必要がある」と述べられました。
松田社長は「今回の東日本大震災は東日本に留まらず、国全体の国難である。我々に何が出来るのか前向きに考えていきたい。また、太陽光エネルギーについてもソーラ発電をはじめとし、電気自動車との組み合わせも含め、勉強していきたい」と述べました。

平成23年度総会多山会長が議長を務め、執り行われました。
事務局より昨年度の事業報告・会計報告および今年度の事業計画、役員の紹介等がありました。


多山会長

松田事務局長

第二部 講演会

大阪大学大学院医学系研究科
生体機能補完医学講座  前田 和久先生
~「肥満と癌に対する統合医療的アプローチ法について」~

前田先生は大阪大学大学院医学系研究科講師として生体機能補完医学などの研究に取り組まれており、また内科専門医、循環器専門医として従事されています。

今回の公演では癌細胞を増やす原因の一つといわれる内蔵型肥満に東洋医学を取り入れた統合医療的アプローチ法について説明されました。これはアンチエイジングの療法で脂肪細胞から作られる“アディポネクチン”という脂肪燃焼や血糖値低下を促す善玉ホルモンの分泌量を増加させることで肥満を抑制し、肥満からなる生活習慣病や生活習慣病型癌を予防するというものです。 

その療法は徹底的な食事管理を主とし、運動維持やアロマセラピー、針灸などのハーバード式 グッド・ダイエットから基づいています。
リアルな写真や統計を用いたわかりやすい前田先生の説明に、会員の皆さんは興味深く聞き入っていました。また、会員の皆様が一番関心のあるメタボリックの予防法などの質問もあり、大いに盛り上がりました。 

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平成23年度 第42回実務グループ会議

平成23年7月27日(水)関電会館においてM&Bホスピタル・ソリューション会が開催されました。参加企業は19社でした。 

第一部 定例会

第一部定例会は多山会長(エネゲート 取締役社長)および松田事務局長(ユアサM&B㈱ 取締役社長)の挨拶よりはじまりました。
多山会長は「日本人がカップリング技術(触媒による有機合成)でノーベル化学賞を受賞した。ビジネスの世界でも触媒が大事であり、そういう意味で、異業種が交流するこの研究会はいい活動をしていると感じている」と述べました。

松田事務局長は「この会のテーマのレベルも高くなり、多方面にわたる分野の話を伺い、いい勉強をして頂いていると感じている。また参加企業も増えてチームワークもよく、非常に充実してきたことを嬉しく思っている。」と述べました第一部定例会は、今回で名誉会長になられる多山エネゲート 取締役社長および松田ユアサM&B㈱ 取締役社長の挨拶よりはじまりました。今回の名誉会長就任と新会長の紹介を行い、多山エネゲート社長は「松田事務局長の人脈で、新たに太田会長を迎えることができた。 “医療の情報化”をテーマとして、この会がますます発展することを期待している」と述べました。

また松田社長は「8年間、この会の発展のため、多山社長に会長を務めていただき感謝している」と述べました。

その後、事務局から太田会長(西日本電信電話(株) 取締役大阪支店長)はじめとする新任役員の紹介がありました。
太田会長は挨拶で「この回には初参加となるが一生懸命やっていきたい。皆さんのご支援をお願いしたい」と述べました。


多山会長

松田事務局長

太田新会長
「ヘルスケア施設のエネルギーソリューション」
(株)梓設計 大阪支社長 横田 宗久様

続いて横田支社長から梓設計の近作や大阪地区での病院実績、電気を主体としたエネルギーシステム等についての説明がありました。
また、今後のヘルスケア施設のエネルギー供給のあり方として安心・安全でフレキシブルなことはもちろん、省エネ・省資源かつコスト管理の行き届いた施設が求められるとのことです。

第二部 講演会

財団法人日本バプテスト連盟医療団
  理事長 山岡 義生先生
~「これからの医療に求められるもの」--「こころの支え」~

 山岡先生は、前田附興風会医学研究所 北野病院の院長を務められている他、京都大学名誉教授(医学部 外科学)など多くの分野で活躍されています。

山岡先生は長年の間、医療現場に従事なされている中で、患者の体だけでなく経験に富んだ医師が心や魂などスピリチュアル的なケアを行なうことの重要性を感じ、善人医療を目的とした日本バプテスト連盟医療団にて、死と向き合う患者やそのご家族などに臨床・パストラルケアを行なっているといいます。

これはその人がその人らしく生きるために寄り添い、魂や心をケアするものでイエス・キリストの「全人医療」に基づいています。
このケアは非常に難しく、医師や牧師など医療団に関わる全職員がこのケアに参加することが重要だといいます。

また、キリスト教の枠を越えて取組んでいきたいと説明されました。

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平成23年度 第43回実務グループ会議

平成23年9月28日(水)関電会館においてM&Bホスピタル・ソリューション会が開催されました。参加企業は19社でした。 

第一部 定例会

第一部定例会は太田会長、多山名誉会長および松田事務局長の挨拶よりはじまりました。

太田会長は「和歌山の水害で被害にあわれた方々にお見舞いを申しあげる。先日現場へ行ってきたが、通信関連も多大な被害にあっており、危険をかえりみずケーブル復旧作業にあたられている方に感銘を受けた」と述べました。

多山名誉会長は、「私が先日行ってきたタイも水害問題に悩まされていた。しかし、タイの方は非常に外向きである。今こそ日本も内向きではなく外向きに変えていくべきである」と述べました。

松田事務局長は「“がんばれ日本!まずは大阪から元気にしていこう!” ということで、三輪EVを御堂筋で走らせ、エコ活動を呼びかけている」と述べました。


太田会長

多山名誉会長

松田事務局長
「大阪ガスの取組みについて」
大阪ガス(株) エネルギー事業部
エネルギー開発部 営業開発チーム
課長 岡本 健太郎様

大阪ガス岡本課長から、同社の取組みとしてガス事業の歴史、現在の取組み、非エネルギー事業への取組み、そして将来に向けての取組みについての説明がありました。

第二部 講演会

グローバルヘルスコミュニケーションズ
代表取締役社長 蝦名 玲子先生
~「元気力アップ講座~元気な病院のつくり方」~
蝦名先生は、東京大学大学院医学系研究科の客員研究員を務められている他、ヘルスプロモーション・健康教育国際連合コミュニケーション諮問委員会委員、クロアチア・ヘルスプロモーション基金代表を兼任されるなど、国内を問わずマルチに活躍されています。

蝦名先生は、旧ユーゴ紛争や小児がんなどを思春期に体験しながらも元気に健康で生きるサバイバーの“生き抜く力”について研究されており、「元気になる力を高めるヘルスコミュニケーションとしくみ」を考案し、自治体や企業、病院や大学等を、研修やコンサルティングを通して、サポートされています。

“元気力”とは「わかる感、できる感、やるぞ感」から構成されていると言います。

この中で一番大事なのは“やるぞ感”で、ストレスをもたらす出来事を前向きに受け止め、日々の営みへのやりがいや生きる意味を見い出す感覚や力ということです。 

元気力は環境によってつくられるので、努力や存在価値を他者ないし自分自身で認めることが大事だと説明されました。

元気いっぱいの蝦名先生の講演に会員の皆様はたくさん質問しておられ、大変盛り上がりました。
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